ネット予約…それは現代における大変素晴らしいシステムである。
ひと昔前の「予約」と言えば、電話をかける、または直接店舗へ出向き店員へ伝えると言ったものが主流であった。
しかし、とにかく人と話すことが苦手な、いわゆる「コミュ障」にとってはこの手間が非常に苦痛であることを分かってもらいたい。
今回はGW中で妻が仕事へ行き、特に何の予定もなく一人でニヤニヤしながらYouTubeを見ている僕がいかにネット予約というシステムに感謝しているのかを書いていきたいと思う。
ちなみに、ここで言うコミュ障とは他者とのコミュニケーションが苦手なネットスラングとして使っていることをご理解いただきたい。
電話予約の苦痛に打ちひしがれていた学生時代
僕が高校生~大学生に入るまで(2002年~2004年頃)の時代はまさにインターネットの変革期とも呼べる時代で、様々なものがアナログからデジタルへ移行する過程の中にあった。
この時代はまだまだインターネットのシステムを取り入れている業界も少なく、美容室への予約、飲食店の予約などは電話が主流。
幼いころからコミュ障だった僕は、とにかく「知らない人と電話で話す」ことに苦痛を感じていた。
高校生の時に親にケータイを買ってもらったが、自分から誰かに電話をするということもほとんどしなかった。
しかし、そんな中でも自分から電話をかけないとダメな状況は色々と訪れてくるのだ。
まずは美容室への電話。
中学生までは予約の必要がない理容室へ行っていたが、当時色気づこうと必死だった僕は友人に紹介された美容室へ行く決心をし、予約の電話ができないまま1ヶ月分髪が伸びた。
仕事でもそうだが、やはり嫌なことを後回しにしても結局やらなければいけない時は来る。
しかし、うまく話せずに笑われたらどうしよう、「当店ではイモくさいお客様はお断りしております」「空いていることは空いているがお前の席はない」とか言われたらどうしようなどのマイナスイメージを持っていてなかなか電話をすることができなかった。
電話が苦手な人は「自分から話を切り出す」ということが決定的に苦手なのだと思う。
それは三十路を過ぎた今でも変わらない。
予約をする時は大抵
みたいな感じで進むが、どうも切り出しのタイミングが分からなくてテンパってしまう。
その結果、
ブチッ!
ツー…ツー…。
という最悪の事態に陥ってしまう。
こうなってしまっては、二度と同じ美容室に電話なんかできない。
さらに、傷ついた心を癒すために一週間はかかる。
コミュ障にとって、知らない人と電話で会話するのは死地へ飛び込むことと同じ。
その日一日分のエネルギーを使うほどの大イベントなのだ。
さらにもう一つ、避けて通れないのがアルバイトの応募である。
上述した美容室であればお客様の立場でかけられるが、アルバイトとなるとそうはいかない。
雇い主と従業員の関係になる相手に電話をするのだから、そこに対する気苦労は想像を絶するものがある。
何日も前から度重なるシミュレーションを重ね、どのような状況においても冷静に対応できるように心の準備を行うのだ。
不思議なことに、何度も頭の中でシミュレーションしていると自分はまるでコミュニケーション能力が高い人間なのではないかと錯覚してしまう。
「何なら面接しなくても電話で話す感じで採用してもらえるんじゃね?」という自信に満ち溢れ、もはや早く電話したくてたまらない状態、いわゆる最高にハイってやつになる。
しかし、人生はそう簡単にいかない。
意を決して電話をしてみると
ブチッ!
ツー…ツー…。
こうなってしまうと一巻の終わりである。
こちらは一回の電話で事を済ませようとしているのに、「かけなおす」という作業が発生してしまった場合、エネルギーを消耗しきった状態では対応できるはずがない。
その後はタウンワークを見直し、次に応募するアルバイト先を探す作業へ戻るのだ。
このように、学生時代の僕と言えば他人とのコミュニケーションにビクついて行動に遅れをとることばかりだった。
こんな生きにくい世の中、何とかならないものか…。
そう思いながら生活を続けていると、まるで誰かに手を差し伸べられるかのように素晴らしいシステムが僕の前に現れた。
画期的なネット予約システムの出現
大学生になった2005~2008年の間、インターネットをする時はまだPCが主流であったように思うが、すでにそのころからネット予約ができるサイトがあるにはあった。
しかし、こちらから予約しても店舗から確認の連絡が来てからの完了となるため、結局は電話でのやりとりが発生したわけだ。
それでも「自分から電話をする」というアクションが減っただけでも、精神的にすごく楽になったことは覚えている。
ちなみに、就活をしていた2008年はおもにリクナビやエン・ジャパンなどの就職サイトから説明会の予約や応募ができていたので、そのころから今日までずっとサービスを運営しているリクナビやエン・ジャパンはすごいと思う。
そして僕が社会人になった2009年ごろにはスマートフォンの普及率がめちゃくちゃ高まり、さらにTwitterやFacebookなどのSNSがより活発になっていった。
グルメサイトで言えば2010年ごろからホットペッパーグルメやRettyなどのオンラインですべて予約が完了できるサービスが増え、この時期から今のネット予約スタイルが確立して僕の精神的負担もかなり軽くなった。
色んなものがネットで予約できるようになった
…そして現在。
コミュニケーションが不要で予約が完了できるシステムが色々な業界で導入されている。
飲食業界
美容業界
医療業界
ホテル業界
旅行業界
レンタカー業界
など。多分もっとあると思う。
今ではネット予約をすることによってポイントが付くサービスも多々あり、受付要員が不要で空席管理もできるネット予約システムはなくてはならない存在になった。
さらにネット予約の際にアンケートフォームなどを設置しておけば、ユーザーの年齢層や要望を一気に集めることもできる。
もし僕がすごく偉い人だったら、こんな素敵なシステムを作った人にボーナスをあげたい。
「僕の人生を豊かにしてくれてどうもありがとう」とか言いながら。
コミュ障ほどネット予約を使うべき
「明日こそ電話しよう」といういらないストレス、もうなくしませんか?
ネット予約をすれば、自分が行きたかったお店に電話できずに涙を流すこともありません。
参考程度に、僕がネットから予約する時に使っているサービスをご紹介しておきます。
いつも使っているサービス
お店の検索もしやすく、空席があるかどうかもすぐに確認できる最高のサイト。
しかもぐるなびから予約するとポイントが貯まり、そのポイントを使って安く予約することもできる。
友達や会社の同僚と飲みに行くときなど、「俺がお店おさえとくよ」とかカッコいいことを言いながら予約すればポイントも貯まって一石二鳥。
ホットペッパーグルメも有名だが、個人的にはぐるなびの方が検索しやすいと思う。
美容室を予約する時はいつもこれ。
新しい美容室を探すのにも使えるし、ネット予約してポイント分値引きできるため、もはやネット予約を使わない理由がない。
居酒屋や美容室以上にハードルが高いのが、誕生日ケーキの予約。
「ケーキの種類」「大きさ」「ろうそくの数」「メッセージ」など、伝えることがありすぎてかなりのコミュニケーションスキルが必要になる。
「じゃあ直接店に行って頼めばいいじゃん」と感じる人もいると思うが、コミュ障にそれを言うのは「死ね」と言っているのと同義である。
特にメッセージの「〇〇ちゃん誕生日おめでとう(ハート)」を口頭で伝えられるスキルなど持ち合わせていない。
EPARKスイーツガイドはケーキの種類から受取日、メッセージなどすべてをネットで予約することができる素晴らしいサイトだ。
個人的に使用頻度はそこまで高くないが、誕生日ケーキやサプライズケーキを頼むときは非常に強い味方になってくれる。
使ったことがあるサービス
結婚式場の見学予約に使ったサイト。
評判や費用の相場が調べられることはもちろん、口コミを投稿すれば5,000円がもらえる。
このサイト一つで式場の比較ができるので、これから結婚を控えている人はぜひチェックしてみてほしい。
結婚して引っ越す時に使ったサイト。
200社以上の引越し会社に一括で見積もり依頼ができる。
が、依頼したらその会社から電話がかかってくる+ウォーターサーバーなどの引越しと関係ない会社から営業電話がくるので注意が必要。
引越しの見積もりサイトを使うということは、そういったことも考えて使用する必要がある。
「急いでいるときに便利」「すぐに相見積もりをとれる」「安い会社を見つけられる」という点を踏まえれば非常に助かるサイトであることに間違いはない。
「楽天ポイントがもらえる」という理由で使用したサイト。
楽天でネットショッピングをする方はこのサイトを通して車検を依頼すれば500ポイントがもらえるからおすすめ。
まとめ
今回は、僕がいかにネット予約システムに感謝しているかをご紹介させてもらいました。
とにかく、ネット予約は神。
今では当たり前になったネット予約ですが、自分がコミュ障だということを自覚している方々はぜひこの機会にネット予約のありがたみを再認識し、これからもありがたく使わせてもらいましょう。
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