WEB業界で働いている方なら、「ウェブ解析士」という名前を聞いたことがあるんじゃないでしょうか?僕は10年以上働いてますがありませんでした。
ウェブ解析士は民間資格なんですが、WEBにまつわる専門的な知識を体系的に学ぶことができます。企業でWEB担当者になった方や、WEB業界で働いてみたい方にとっては個人的にかなりおすすめできる資格だと思いますね。
簡潔に言うと、ウェブ解析士の難易度は個人的に簿記3級と同じぐらいでそこまで難しくはなく、勉強方法はテキスト2周&問題集3周しました。
この記事ではウェブ解析士の資格に合格した僕が勉強法やウェブ解析士になった感想を書いていきたいと思います。
そもそもウェブ解析士って何?

ウェブ解析士は「一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)」が認定する民間資格で、試験に合格することで「ウェブ解析士」を名乗ることができます。
国家資格ではなく民間資格ですが、WEBに関する資格の中でもかなり知名度が高く、資格を持っているだけでも一定の知識があることをアピールできます。
実際に僕もウェブ解析士の資格を取ったことで、社内で何となく出来そうな雰囲気を醸し出すことに成功しました。
※本当はもっと役に立ってます。

しかも、合格したらバッジが認定されます。
一口にウェブ解析士と言っても「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」とか種類があるので、以下で紹介していきます。
ウェブ解析士の種類と受験資格・費用

ウェブ解析士は「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」と3つのグレードがあります。
「ウェブ解析士マスターに、俺はなる!」と息巻いているそこのアナタ、ちょっと待ってください。ウェブ解析士は試験の順番があって、最初は「ウェブ解析士」からしか受験できません。
以下ではそれぞれの役割や概要をまとめてみました。
ウェブ解析士(初級・一般)
- 概要: Webマーケティングおよびアクセス解析の基本的な概念、ツールの見方、主要指標を理解し、実務で数字を使ったコミュニケーションができるレベル。
- 役割: データの整理・集計・レポート作成、基礎的な改善提案。
- 受験資格:特になし。学歴や職歴問わず誰でも受験可能。
上級ウェブ解析士
- 概要: ビジネスの課題発見から、KPI設計、具体的な施策立案(SEO・広告・UI/UX改善など)、PDCAサイクルの構築・運用までを主導できる実務におけるプロフェッショナルレベル。
- 役割: 戦略的なWebマーケティング計画の策定、提案書の作成、組織やクライアントの推進・ディレクション。
- 受験資格:「ウェブ解析士(一般)」の認定を受けていること。
ウェブ解析士マスター
- 概要: 講師として「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」の育成や、企業のコンサルタントとして高度な指導・教育ができる最上位レベル。
- 役割: 認定講座の開講・登壇、企業のマーケティング組織立ち上げや高度な経営改善指導。
- 受験資格:「上級ウェブ解析士」の認定を受けていること。
さらに!公式サイトを見て費用などもまとめました。
| ウェブ解析士(一般) | 上級ウェブ解析士 | |
| 受験料 / 講座受講料 | 17,600円(税込) | 88,000円(税込) ※受講・事前課題・本試験含む |
| 公式テキスト代 | 4,400円(税込) | ※講座費用等に含まれる場合あり |
| 認定維持費用(年会費) | 6,600円(税込)/ 年 | 6,600円(税込)/ 年 |
補足ですが、ウェブ解析士は更新制になっていて、毎年フォローアップテストを受けて合格し、年会費も払う必要があります。
ウェブ解析士試験に合格した初年度はフォローアップテストと年会費は必要ないですが、合格したらずっと持ち続けられる資格ではない点にだけ注意してください。
まぁ色々技術が進んでいる業界なので、更新制に関しては「そらそうか」って感じですね。詳しく知りたい方は公式サイトをご覧ください。
ウェブ解析士に合格するためにやった勉強方法

ウェブ解析士は単に解析に関わる知識を学ぶだけではなく、Webマーケティング周りの知識も体系的に身に付けられるようになっています。
つまり、一つひとつの知識は深堀りしないけど、覚える範囲はかなり広いです。テキストだけでも400ページぐらいあります。
で、ウェブ解析士に合格するために必要な勉強時間なんですけど、これは個人が事前に持ってる知識レベルによります。
僕は曲がりなりにもWEB業界には10年以上いるので、ここでは「ある程度知識を持った人の勉強方法&勉強時間」として考えて読み進めてください。
とにかくテキストを読む&AIにも相談
とにもかくにも、まずはテキストを読みまくりましょう。テキストはウェブ解析士の公式サイトまたはAmazonから購入できます。
一般社団法人ウェブ解析士協会の公式サイトから購入する方はこちら>>
ちなみに僕は電子書籍版を購入しました。紙の本は読んでいると眠くなる体質なので…。
先ほど、「覚える範囲はかなり広い」と言いましたよね?早速、テキストの目次を以下で確認してみてください。
第1章 ウェブ解析と基本的な指標
1-1日本のマーケティングの変遷とデジタル化
1-2ウェブ解析の意義と役割
1-3ウェブの基本的な仕組み
1-4基本的な指標と用語
1-5関連法規 • ポリシーの基礎
1-6生成AIとウェブ解析第2章 事業戦略とマーケティング解析
2-1事業戦略の基礎
2-2環境分析
2-3ユーザー分析(顧客理解)
2-4市場分析とトレンド把握
2-5競合分析とベンチマーキング
2-6自社分析と課題抽出
2-7生成AIを活用したマーケティング解析第3章 デジタル化戦略と計画立案
3-1デジタル化戦略の全体像
3-2KGI • KSFとデジタル目標設定
3-3KPIの設計とモニタリング
3-4MELSAモデル概論
3-5メディアモデル戦略
3-6イーコマースモデル戦略
3-7リードジェネレーションモデル戦略
3-8サポートモデル戦略
3-9アクティブユーザーモデル戦略
3-10生成AIを用いた戦略立案第4章ウェブ解析の設計
4-1施策とKPIのマッピング
4-2データ取得手法の基礎
4-3タグマネジメントの概念
4-4アクセス解析プラットフォーム概要
4-5Googleアナリティクスの基本
4-6データ品質とプライバシーへの配慮
4-7生成AIによる計測支援と分析の効率化第5章 インプレッションの解析
5-1トラフィックチャネルの概要
5-2オンライン広告の解析
5-3メールマーケティングの解析
5-4オーガニック検索の解析
5-5広告効果測定と予算最適化
5-6生成AIによるチャネル最適化第6章 エンゲージメントと間接効果
6-1エンゲージメントの概念
6-2広告におけるエンゲージメント
6-3ソーシャルメディアにおけるエンゲージメント
6-4ソーシャルメディア戦略と運用
6-5間接効果の理解
6-6アトリビューション分析
6-7エンゲージメントの効果測定と活用
6-8生成AIによるエンゲージメント向上策第7章 オウンドメディアの解析と改善
7-1オウンドメディアとは
7-2ウェブサイトの主な解析指標
7-3ヒートマップ分析とユーザー行動
7-4コンバージョンファネルの分析
7-5EFO(エントリーフォーム最適化)
7-6LPO(ランディングページ最適化)
7-7A/Bテストと継続的な改善
7-8コンテンツ最適化とSEO強化
7-9ミクロ解析
7-10生成AIによる改善提案と実践第8章 ウェブ解析士のレポーティング
8-1レポーティングの重要性
8-2伝わるレポートの原則
8-3視覚化と表現技法
8-4レポート作成のプロセス
8-5ステークホルダーへの伝え方
8-6統計基礎知識の活用
8-7生成AIの活用によるレポーティング効率化
普段勉強していない人は、この目次を見ただけでおしっこが漏れそうになったことでしょう。ですが安心してください。僕も漏れましたが無事合格できています。
勉強方法ですが、僕の場合はまず1回テキストを最初から最後までバーッと読んじゃいました。多少分からない所に関してもお構いなしに読み進めて、本当にどうしても分からない所だけはAIに聞いて補足してもらう感じです。
僕はウェブ解析士協会の回し者ではないですが、公式テキストの文章はかなり分かりやすくまとめられているので、頭の中にスッと入ってきます。
ただ、シンプルな暗記ゲーではなくて試験では「CVR」「ROAS」「CPA」「エンゲージメント率」などの計算もしないといけないです。
※ネットで「テキスト+計算機持ち込めるので安心」みたいに書いてる記事がありますが、試験では制限時間に対して問題数が多いので悠長にテキストを見直してる時間などはないかもです(現行の試験は60分60問)。なのでそれぞれの計算式はある程度覚えといた方がいいです。
WEB業界にいる方ならCVRとかの単語は何となく耳にしたこともあるでしょうが、全くの未経験であれば結構苦戦すると思います。計算問題は試験でもそれなりに出るので頑張って覚えましょう。というか実務でも結構使います。
1回テキストを読み終えた後は、公式の問題集を解きながら、間違っているところを何回もテキストで読み直す形にしてました。
そして、試験の一週間前ぐらいにはもう一回テキストを最初から最後まで読んで望み、合格することができました。
多分もっと効率的に合格できる方法があるんでしょうけど、僕の目的は試験に合格することと「しっかり知識を身に付けること」だったので、記憶がある程度定着するように何回も読みましたね。
問題集は3周ぐらい
そして、ウェブ解析士試験には公式問題集があります。正直、テキストと問題集がなければ話になりません(言い過ぎ)。
問題集もAmazonかウェブ解析士の公式サイトから購入できるので、お好きな方で購入してください。僕は例に漏れず電子書籍版を購入しました。
一般社団法人ウェブ解析士協会の公式サイトから購入する方はこちら>>
まず、この問題集はかなり優秀です。テキストの1章から順番に問題が出てくるのですが、次ページに回答と解説が一緒に書かれていて、この解説が理解度アップに役立ちました。
しかも公式テキストの何ページ目にある問題かも記載されてるので、速攻で復習もできます。
さらに、スマホからでも問題を解ける「Webアプリ問題集」がついていて、通勤中にスマホにかじりつきながら解いていました。
この問題集は3周ぐらいしました。問題集を解いていく内に知識を身に付けることができましたし、個人的には公式テキストと問題集は必須だと思います。
ただ、注意してほしいこともあります。本番の試験では、問題集の問題がそのまま出てくることはあまりないです。そのため、文章や数字をそのまま覚えて解ける気になっていると本番で結構焦ります。
なのでしっかりテキストを読み込んで知識を身に付けておきましょうということですね。
勉強にかけた時間
勉強にかけた時間はしっかり計算はしていないのですが、公式テキストを読むのに35時間、問題集を解くのに20時間ぐらい使ったような気がします。要領が良い人はもっと短縮できると思います。
学校や会社から指示されたわけではなく、個人的に取りたい資格だったので勉強は苦ではありませんでした。むしろ楽しかったですね。
試験内容は実務でも役立つ内容なので、これからもテキストなど読み返して学んでいこうと思います。
ウェブ解析士になった感想

ウェブ解析士になった感想なんですけど、正直実感がないです。
ただWEBまわりの知識を体系的に身に付けている証拠にはなってるので、かなり信頼性は高まっているんじゃないかと思いますね。
資格を取って終わりではなく、次は上級ウェブ解析士を目指して頑張りたいです。
ちなみに上級ウェブ解析士の受講費用は88,000円。俺にそんな金はない。
WEB業界で働いている方は、ぜひウェブ解析士試験の受験を検討してみてください。
