俺は現在39歳の妻子持ちサラリーマン。表向きは普通の会社員を装ってはいるけど、実はものすごいバックレ回数を誇るクズ野郎である。
今日は誰にも話さなかった俺のバックレエピソードを、このブログに全部書いてみたいと思う。
バックレ回数が多すぎてめちゃくちゃ長文になってしまったが、最後まで見てもらえたら幸い。
大学編

俺のバックレ人生は大学生のころから始まった。大学生でバックレたのは以下の2つ。
・地元の焼肉屋(面接合格→初日バックレ)
・地元のバー(面接バックレ)
そう、大学の時は働く前にバックレてるから、お店にそこまで迷惑がかかっていない(かかってたらゴメン)バックレしかしていないのだ。
以下で詳しく解説する。
地元の焼肉屋(面接合格→初日バックレ)
人生初のバックレは地元の焼肉屋。
当時某ファーストフード店のキッチンスタッフとして働いていた俺は、何となく「接客がやってみたい」という理由で家から近い焼肉屋に応募した。今考えればファーストフード店で「レジやってみたいです」って言えば良かった…。
なぜ漠然と接客がやりたかったのかというと、当時本当に人見知りで「接客なんて怖くてできるはずがない」と思っていた自分を変えたかったから。
そして初出勤日、当時友達とパワプロとウイイレを夜通しプレイする生活を続けていた俺は、17時からの出勤だったのに普通に17時半に起きてしまった。
「終わった」
と心の中、いや声に出してつぶやいたと思う。当然店に電話を入れる勇気もなく、そして接客という新たなチャレンジをすることもなくタバコを吸いながらプレステ2の電源を入れた。
これが俺の記念すべきバックレ童貞卒業エピソード。ちなみに、15年後にその焼肉屋に食べに行ったら別に何も言われなかった。そら覚えてないか。
地元のバー(面接バックレ)
大学3年生になった俺は相も変わらずファーストフード店で働いていた。しかし、また何となく「バーでバイトするのってカッコよくね?」と思い立った。
といっても酒なんてビールとスーパーに売ってるカクテルパートナーしか知らなかった俺にとって、バーという場所は未知の領域。そもそも酒の名前も知らないのに雇ってもらえるのかも分からなかった。分からない世界だからこそカッコよさそうと思ったのかも知れない。
バイトしていたファーストフード店の近くに、ちょっとボロいプレハブ小屋にバーが入っているのを発見していた俺は、店のドアに貼り付けてあった「バイト募集」の張り紙を見て応募を決意。
当時夜通しウイイレ祭りを一緒にやっていた友達(M君とする)と一緒に応募し、面接当日。なぜかは分からないが起床したら面接時間を過ぎていた。
面接は夜の7時だったのに、生活リズムがすっかり崩れていてもう何がなんだか分からない。これを読んでいる人もわけが分からないと思うが、俺はありのまま起こったことを話しているだけだ。

ちなみにM君に「ゴメン、寝過ごして面接行けんかった」とメールすると、M君も寝過ごして面接に行ってなかったことが判明した。お店もこんなゴミどもを雇わなくて正解。
俺たちはぐっすり眠ってスッキリしたし誰も不幸にはならなかった。
社会人編(20代)

俺のバックレ人生は20代に入っても続く。20代と言えば大学を卒業して社会人になり、紆余曲折ありながらも成長する時期。
「ところで社会人になってまでバックレするやついんの?」と思われる方もいると思う。
いるんだなそれが。
初めての就活、転職、結婚など色んなイベントが盛りだくさんだった俺の20代バックレ歴をこれから解説する。
就活
俺は関西のFラン大学に指定公推薦で入学した。もちろん勉強なんてほとんどしてない。そんな俺にとって人生の一大イベントの一つに数えられるのが就活。
バカな割に講義だけはしっかり出ていた俺は、3年生が終わるころには卒業するための単位を8割ぐらい取っていて、就活も3年生の秋ごろから始めていた。
今思ってもなんで就活にそこまで情熱を注いでいたか分からないが、合同説明会にもめちゃくちゃ行ったし、エンジャパンのサイトからエントリーシートもバンバン送りまくっていた。
最初の頃は説明会やグループワーク的なものにも積極的に参加していたが、次第に面倒くさくなってくる。もうダメな意味で就活に「慣れ」てしまっていたのだ。
正直もう説明会や面接を何回すっぽかしたか覚えてない。マジで大学の授業みたいに「今日ダリー」みたいな感じで行かない日が多くなった。
そもそも説明会や面接をブッチすることをバックレと言うのかは知らないが、当時の俺は社会のことを全く理解していないカス大学生だったということ。
あと数社から「今日来られませんでしたよね?お待ちしていたので残念です」みたいな半ギレメールが来ておしっこちびりそうになった。
ちなみに今は会社で役職を与えられており、採用面接をブッチされてはイラつく日々を過ごしている。
怪しいSEO対策会社
大学を卒業した後の俺の人生をざっくり振り返ると、
- 新卒で入った会社→いきなり関西から東京に転勤になって精神病み。半年で退職(今振り返るとめちゃくちゃいい会社だった)。
- 関西に帰ってきて居酒屋のバイト。社員の打診が出るも断ったら社長の当たりがキツくなり、シフトを減らしつつそのままフェードアウト(その後連絡来てたけど全部無視した)。
- なぜか「WEBデザイナーになりたい」と思い立ち、夜間のスクールに通いながら昼にアダルトサイトの更新アルバイト。会社の雰囲気が合わなくて1年で辞めた。通ってたスクールは5年後ぐらいに潰れた。
こんな感じ。
そして、その後にアルバイトとして入社したのがSEO対策を行っている会社。身バレしたくないので詳しく書けないが、SEO対策以外にも色々やってて、幹部の人たちも輩っぽくて今思うとすごく怪しい会社だった。
SEOとは検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のことで、パソコンやスマホからGoogleなどの検索エンジンで検索した時に、サイトが上位表示されるように対策すること。
当時のSEOは結構ゴリ押しみたいなところがあって、例えば「リフォーム 大阪」で検索上位を狙おうと思うと、「リフォーム」「大阪」などのキーワードでリンクを集める必要があった。
つまり、人為的に無料ブログを大量に生産し、そこそこ更新したあとにそれぞれのブログから「大阪のリフォーム会社はこちら」みたいなリンクを貼ってあげると、リンクが貼られたサイトは上位表示しやすくなるのだ。
※もちろん今の時代にこんなことやったら余裕でペナルティもらって検索結果に出してもらえなくなる。
俺の仕事は、クライアントサイトの上位表示を狙ってとにかく同ジャンルの無料ブログを作りまくり、そこに内容スカスカの記事を書きまくること。たしか1記事200~300文字くらいで、その中に指定されたキーワードを入れとけばOKみたいな感じ。
大学時代、パソコンの講義でひたすらタイピングゲームをしまくっていた俺は、この職場で人生で一番と言ってもいいぐらいの輝きを見せた。内容が「ある程度なんでもいい」ので、本当に適当に記事を書きまくり、初日で20人ぐらいいるアルバイトの中で2位の作成速度を達成した。ちなみに1位の人は2週間後に抜いた。
社内はもう「とんでもない奴が現れたぞ」と言った状態だった。

皆こんな感じで俺のことを見ていて、「俺のいるべき場所はここだったんだ」と確信した。
ゴールデンルーキーの快進撃は留まることを知らず、入社後2ヶ月で準社員のお誘いがきた。つまり管理職になってアルバイトを管理したり無料ブログを管理したりしてほしいということ。
もうとんでもなく調子に乗ってた俺は二つ返事で了承。「この会社で役員になっちゃうかも?なんつって」みたいな感じで有頂天になっていたが、ここからはマジで地獄だった。
管理職になってからは毎日終電&アルバイトの教育&役職者に詰められる毎日。役職者が輩すぎてマジで怖い。今までキーボードをカタカタ打っているだけで良かったのに、管理者としての仕事が全くの別物で、さらに俺が仕事できなさすぎてどんどん追い込まれていった。
管理者になって2ヶ月後…、俺は意地の悪い上司からのイビりに耐え兼ね、「風邪で休みます」→バックレのコンボをかましてしまった。この体調不良→音信不通というのは本当に逃げの一手みたいな感じで、あわよくば心配してもらおうというカス過ぎる魂胆だった。
ここで話を終わらせたいが、何とここからまた続く。
バックレて一週間後、何と同僚から「戻ってきてまた一緒に仕事やらない?みんな怒ってないからさ」みたいなメールをもらい、紆余曲折あって戻ることになったのだ。
これを読んでいる人は多分、

こんな顔になってると思うが、同僚や役職者たちの甘い言葉に誘われ、恥ずかしながら戻ってしまった。
そして、、、
その3ヶ月後、、、
またバックレた…。
もうね、何か辛いことがあったら連絡ブッチして飛んだろかの精神になってしまっていて、完全に頭がおかしくなってた。言い訳になるかもしれないけど。
おそらく俺よりバックレした回数が多い人はたくさんいるだろうが、「バックレ→出戻り→バックレ」をかました人はあんまりいないんじゃないだろうか。
ちなみに最後にバックレたときの記憶はほとんどない。もうホントにイヤになってたのだけ覚えてるホントゴメン。
ただ、ここで働いてた人たちの何人かとはバックレた後しばらく連絡を取っていて、一緒にフットサルしたり飲みに行ったりした。「あの状況なら仕方ないよ」とフォローしてくれたが、こんなゴミクズに気をかけてくれるだけでも人格ができすぎ。
中華料理屋
20代も半ばにさしかかり、相も変わらず転職を繰り返していた俺は地元の中華料理屋に就職した。その中華料理屋はECサイトもやっていて、ECサイト担当として雇ってもらった感じ。
ただ、ECでの注文はあんまりないから基本的には店に出てホールや調理補助の仕事ばっかりやっていた。またデリバリーもやってたのでバイクで配達もした。
俺はマジで方向音痴で、何回も遅れを出してお客さんと店の先輩を怒らせていた。ただ、俺がやりたかったのはECサイトの運営であって、飲食店のホール業務やデリバリーじゃない。あと死ぬほど人見知りだからホールの仕事が苦痛すぎた。
4か月目ぐらいにようやくECサイトの仕事をさせてもらえることになったのだが、当時の社長とEC担当者の仲が悪すぎて、何と引継ぎ0で前任者が突然辞めることになった。
正式には前任者に「じゃ、俺辞めるから後はよろしく」と言われたのだがこれは多分引継ぎとは言わない。
それからは全く分からない受発注業務に四苦八苦しながら、お店が忙しい時はお店に入り、楽天のよく分からん管理画面を使いながらECサイトの運用を頑張ってた。ただ、ここで俺は単なる便利屋として使われていることに気づいた。そもそも店が忙しすぎて、9:1ぐらいの割合でお店で働いていた。
「こんなことをしていて何かスキルが身につくのだろうか…」と考えた結果、またしても体調不良→バックレをしてしまった。
しかし店の先輩から原付を借りてしまっていたので、正式にはその人を通じて会社に退職を伝えることになってしまった。バックレ失敗。
その他20代でのバックレダイジェスト
怪しいSEO会社と中華料理屋以外もバックレはしたが、正直そんなにエピソードがないのでダイジェストでお送りする。
もし詳しく書いて欲しいエピソードがあったら、問い合わせフォームからメッセージを送ってくれたら頑張って書こうと思う。
・スーパーのECサイト運営(バイト)→ちょっとしか教えてもらってないことをいきなり実践させられる→クレームになって怒られ、嫌になって4日でバックレ。
・ライブチャットサイトのモニター監視(バイト)→仕事は嫌いじゃなかったが上司と合わなさ過ぎてバックレ。ちなみにここもバックレ→出戻り→バックレした。結局最後電話しないといけない事態になり、正式に契約終了という形で終わった。
・広告会社の営業(正社員)→2日間の研修が終わり、営業開始初日にガチで体調不良になって上司に電話→出てもらえなくて始業時間を迎え、気まずくなってバックレ。
20代のバックレは大体こんな感じ。今思い出しながら書いているが、数が多すぎて自分でも引いている。でもこの記事では嘘偽りなくバックレ歴を書こうと思ってるから全部書いてる。
ちなみにちゃんと退職の意思を伝えた会社もあるので、もう何回職場変えたか覚えてない。
バックレをしてみて思ったこと
30代になってからはバックレ癖がおさまり、3回ぐらい転職したけどバックレはしていない。
ただし、2023年に入社した製造業の会社は入社2週間で退職代行を使って辞めた。正直自分が退職代行サービスを使うなんて全く考えてなかったけど、使ってみて「何て便利なサービスなんだ!」と感動した。
その時のことは以下の記事で詳しく解説している。サムネが激ダサなので変えようか検討中。

で、バックレ経験者として今思うことは、「バックレ後の後味の悪さは一生続く」っていうこと。
人間とは不思議な生き物で、痛みを感じると少しの期間は気をつけるようになるけど、しばらく経ったらまた同じことを繰り返す。太るのが分かってて甘いものを食べまくってしまう現象に似ているかも知れない。
バックレって、要は責任の放棄であり「逃げ」であることを改めて理解しておく必要がある。
そして、バックレる人の中には「言い出しづらい」「上司が怖くて退職を伝えられない」と言った理由を持つ場合もあるだろう。
逃げずに働き続けた結果、精神を病む人も少なくないので、バックレ=絶対悪というつもりは毛頭ない。メンタルブレイクしても会社が手厚くサポートしてくれるわけでもなし。
俺もバックレした後は爽快感と罪悪感で変な感情になるし、少しでもお世話になった職場に対してザマーミロとも思わない。10年以上前にバックレたことも、いまだに頭の中でフラッシュバックする。こういう罪悪感の残ることって、多分一生忘れないと思う。
なので、今後の人生ではできるだけバックレをせずに堂々と生きていきたい。ま、今の時代は退職を代わり伝えてくれる退職代行サービスがあるので、何も伝えずに消えるよりも退職代行サービスを使うのも1つの手。
まとめ:当たり前にバックレるのは辞めよう
これが俺のバックレ人生の全て。
嘘みたいに思うかも知れないけど、9割以上は本当の話(特定が怖いから所々フェイクは入れてる)。
記事内で何回も書いてるけど、バックレは確実に癖になる。一回やってしまうと、当たり前のように選択肢の一つに入ってしまうから人間の脳って怖い。
一回バックレした成功体験があるから、二回目はめっちゃ簡単にやってしまうのも怖いところ。
俺はブログで稼ぎたいからブログ内で退職代行サービスを推しているけど、簡単に使って欲しいとも思ってない。
ただ、バックレは相手にも負担がかかるし、逃げてしまったことへの後悔はずっと残る。
今仕事がつらい人は色々と思う所もあるだろうけど、この記事を読んで「こんなクズでも堂々と生きてるなら自分も頑張ろう」と思ってくれたら幸い。
